今日は保護犬を飼うメリットとデメリットをお伝えしたいなぁと思います。
みなさん、ペットを飼っていますか?
犬を飼ったことはありますか??
【犬を飼う】となった時に一般的に思い浮かぶのは、
ペットショップからお迎えするのと、ブリーダーからお迎えする。
この二つが多いと思います。
実際、わたしも前にかっていたチワワはブリーダーさんからお迎えしました
昔だったら、だれかのうちで生まれた子犬を貰ってきてって事も多かったかもしれません。
最近は、テレビでも保護犬の特集などやっていて、保護犬に興味があったり、お迎えするなら是非家族のいない子を!!と思っている方も多いと思うんですね。
ただ、まだやっぱり、犬を迎えるとなった時に、保護犬をお迎えすると言う選択肢が思い浮かぶ事は少ないんじゃないかなと思います。
ちょっと前のデータになってしまいますが、環境省の調べによると、
2020年に全国の保健所や動物愛護センターに飼い主が持ち込んだり、飼い主がわからずに引き取られた犬や猫は約7万2000匹いたそうです。
このうち約4万匹が譲渡会などで新しい飼い主に引き取られています。
ちなみに殺処分されたのは、犬が約4000匹、猫が約1万9000匹の合わせて2万3000匹です。
10年前に比べると殺処分の数は10分の1程に減ってきているようですが
それでもまだ、殺処分されている子たちが2万3000匹もいるという事です。
私も、子供が生まれる前まで、保護団体でボランティアをしていたことがあります。
ボランティアをしていたことはあったけれど、実際に保護犬をお迎えしてみて
感じたメリットやデメリットをお伝えすることで
保護犬をお迎えするという選択肢が増えると良いなぁという思いと、
保護犬を迎えて、思い描いてたのと違うなぁということが少なくなったら良いなぁという思いで
記事にしました。
保護犬をお迎えしたいと思っている方の参考になれば嬉しいです
それでは保護犬を迎えて難しいと思った事・デメリットを5つお話ししたいと思います。
①病気を持っている場合がある
②臆病な子、警戒心が強い子が多い。
③信頼関係を築けるまでに時間がかかる。
④一般的なドッグトレーナーの訓練が入りにくい。
⑤成犬でお迎えした場合、正確な年齢が分からないため、一緒にいられる期間が短いこともある。
順番に説明したいと思います
劣悪な環境で飼育されていた場合も多いので酷い歯の状態だったり、
皮膚に炎症があったり、
また、病気でも病院へ連れて行ってもらえていない場合がある。
多頭飼育崩壊の子達であれば、近親交配の可能性が高いので遺伝疾患が出てくることもある。
保護団体さんから譲渡をしてもらう予定であれば、事前にどんな病気を持っているか、どんな薬を飲ませているか、治療に月いくらくらいかかるかなど教えてくれると思います。
ただ、病気に関しては、ペットショップからお迎えした子でも、ブリーダーさんからお迎えした子でもどんな子でも病気になる可能性はあるので、事前に知れるのはむしろメリットかもしれないですね^_^
保護犬は、今まで生きてきた環境によって臆病な子や警戒心が強い子が多いです。
ちょっとした物音が怖かったり、夜が怖かったり、男の人だけダメとか、メガネをかけた人はダメとか。
いろいろあるんですが
子犬だったらそんなことはないんじゃないか?
と思いますよね。
私もそう思っていました。
でも、仔犬であっても、お母さんが神経質に子育てをしていた場合同じく神経質で警戒心が強くなることもあります。
うちの子は、今でこそワンワン!泣いて主張しますが、子犬の頃はうちに来てかららもしばらく吠えた事がありませんでした。
生まれた場所は保護団体さんの所でしたが、
多頭飼育崩壊現場にいたお母さんワンコだったので、
他の犬たちに赤ちゃんが食べられたりしないように過保護に神経質に子育てをしていた可能性があるなぁと思っています。
保護犬は虐待を受けてたり
狭い檻の中で外の光を浴びることなく暮らして来たり、
人と接することなく過ごして来てる子が多いです。
ペットショップやブリーダーさんから子犬の時にお迎えするより、
どうしても、人間との信頼関係を築けるようになるまで時間がかかる事が多いです。
うちの子は、一度譲渡され家族が出来たのですが
何かの理由で保護団体に戻ってきた子だったそうです。
そのあとまたボランティアさん宅でお世話になりそのあとうちに来ています。
場所や家族が変わる不安を持っていたんじゃないかなぁと思っています。
うちの実家へ連れて行った時も不安そうにしてクレートから出てきませんでした。
また家族が変わるのか、、、また、お家が変わるのか、、、と思ってたのかもしれませんね。
今は実家に連れて行っても自由に走り回ってます。
ドッグカフェへ行ってもへっちゃらです。
ずっとこの家族と一緒で、もう自分の居場所は変わらないという安心があるのかもしれませんね。
前飼っていた犬はあんなに慣れてくれたのに・・・
意思疎通ができていたのに・・・
あんなに私の近くから離れなかったのに・・って
全然心を開いてくれないことに悩んだこともありました。
信頼関係を築けるまでに時間がかかりますが
心を開いてくれた時、通じ合えた時の喜びの大きさは計り知れません。
噛み癖があったり、散歩を怖がったり、人に慣れなかったり・・・
犬を飼っているといろんな悩みや困りごとがあると思うのですが、
そんな時ドッグトレーナーさんに相談したり訓練をお願いすることもあると思うのですが
まず、ドッグトレーナーさんは、一般的な家庭犬やあとは警察犬などの訓練は得意としているが、
保護犬に多いシャイドッグの訓練の経験は少ないと思いました。
うちの子はオヤツというご褒美で訓練しようと思っても、トレーナーさんからは受け取りません。
褒めるというご褒美も、声に怖がりしっぽは下がりっぱなしでクレートに逃げてしまいます。
遊ぶというご褒美も、トレーナーさんの遊びには乗ってきませせん。クレートから出てきません。
しまいにはドッグトレーナーさんがうちにきた日はクレートで寝たふりでした。
保護犬の訓練経験が少ないトレーナーさんだと、訓練自体が逆効果になることがあるので注意です。
保護犬だと、正確な年齢がわからないことが多いです。
獣医さんが歯の状態や目の状態を見て大体の年齢を教えてくれるのですが、それでもはっきりした年齢はわかりません。
一緒にいられる期間が長いか短いかはどんな子をお迎えしても
それは神様にしかわからないことです。
次に保護犬をお迎えしてよかった事・メリットを5つお話したいと思います。
①ペットショップから買わない事で、悪質な流通にお金を回さなくて済む。
②保護団体のボランティアさんからどのような性格の子なのか事前に情報を得られる
③保護犬を1匹引き取ることで二匹の命を救える。
④成犬である場合は性格や体のサイズもわかる。
⑤ペットショップやブリーダーさんから迎えるほどの高額な費用はかからない。
こちらも順番に説明したいと思います。
全てがそうとは限りませんが、ペットショップで子犬を見ていると
その可愛いさしか目に入りませんが、そのペットショップに来るまでの過程は私たちには見えません。
犬舎から出たこともない、狭い檻の中で数十匹がぎゅうぎゅうに押し込まれ
子犬を産ませるためだけに飼育されている子たちや
体の小さい個体の方が売れるのできちんとしたご飯の量を与えずに飼育された子たちや
ペットオークションで狭い段ボールに入れられ、ペットショップに来るまでの間に
命を無くしている子たち・・・
そういう流通にお金を回さないことで
こういう子たちが少しでも少なくなったら・・と思います。
保護団体さんでは経験豊富なボランティアさんたちがたくさんいます。
ボランティアさんたちは、次は必ず幸せを掴んでほしいと思って送り出しています。
その子その子でどんな気質や性格を持っているのか、しっかり教えてくれます。
事前に知っておくことで、これからお迎えする覚悟と
こんなはずじゃなかったという思いを最小限にできると思います。
保護犬を一匹引き取ることで実は二匹の命を救ったことになります。
どういうことかというと、行政の施設や保護団体さんの施設から一匹引き取ると
その施設に一頭分の空きが出来るます。
そうすると、その空きに殺処分されるかもしれなかった子がもう一匹入ることができます。
保護犬を引き取る事は2匹の犬の命を救うことになるんですよね。
仔犬の場合は、特に雑種だとどんな性格になるのか、どんなサイズになるのか分からない楽しみもあります。
ちなみに、うちの子は子犬の頃うちにきましたが、30キロくらいになるかもしれないと思い超大型犬用のスレンレスのお皿を用意していました。
中型犬サイズだと言われていたのですが、大型犬が良いなぁという思いもあったのもあります。
ご飯も一回に300gとか食べると思ってましたが、今、10キロ弱で体重ストップしました。
成犬で引き取る場合は、体のサイズがわかります。
体のサイズがわかるということは、月にかかるご飯代も大体把握できます。
クレートや、ゲージ、ハウスを買うときのサイズも悩まないで済みますね
どの行政施設か・どの保護団体参加によっても違いますが
お迎えする際に、ペットショップやブリーダーさんからお迎えするほどの高額な費用がかからないことが多いです。
費用は一切かからないところ
去勢・避妊手術の費用やワクチンの代金だけがかかるところ
マイクロチップ代がかかるところ
いろいろありますが、それほど高額な費用はかからないことが多いです。
ちなみにうちの子は、費用は一切かかりませんでした。
新しくその保護団体さんにきた子たちのために
ちょっとですが、寄付をさせてもらいました。
お迎えする時に高額な費用がかからないことが多いので
その分おもちゃを買ったり、これからかかるかもしれない治療費として貯金しておいたり、
訓練にお金をかけることができます。
保護犬をお向かえるメリット・デメリットを5つお話しましたが
デメリットと思っていたことが一緒に過ごすうちにメリットに変わっている事も多いです。
可哀想、命を救いたい。その気持ちは私もすごくわかります。
ですが、なかなか心を開いてくれなかったり、
思い描いていたような楽しいさんぽができなかったり、辛いことや悩みもたくさ出てきます。
それを乗り越えるにはとにかく時間をかけて信頼関係を築いていくことが大切です。
その時間は数日後かもしれません。数年後かもしれません。
気長にその時を待つことができるといつかきっときっと、一言では言い表すことができないくらい
保護犬を迎えて本当によかった!!と思えるときがくると思います。
1匹でも不幸な命が減り、1匹でも多くの幸せな犬が増えますように。
小さな力ですが、私は保護犬を迎えて本当によかったと思っているし、たくさん勉強させてもらっていて、
それに、この子を幸せにしたい!と思っていたのに、
逆にたくさん幸せにしてもらっていることに気付かされています。
保護犬をお迎えしようかなと思っている方の参考になれば幸いです。
それでは〜